ガスと電気をまとめたほうが安いなら、手間も省けるし楽ですよね。
今回は、ガスと電気をまとめるにあたって、メリットとデメリットをお伝えします。さらに、セットプランの場合と、別々で申し込む場合を料金比較しています。
実は、契約中の会社でそのままガスと電気をまとめるプランに申し込んでも、月々100円~300円しかお得になりません。そこで、より光熱費を抑えるために、最安値セットプランを世帯別に紹介していますので、会社を乗り換えるのを検討してみてはいかがでしょうか。
しかも乗り換えは、たったの3ステップ。申し込み先の会社に連絡するだけで、解約手続きは新規の会社がおこなってくれます。
ただ、ガス・電気をまとめる際の注意点はありますので、一緒に確認していきましょう。
※ガスと電気のセットプランを取り扱っている都市ガスについて紹介しています。プロパンガスの方はご注意ください。
世帯別のガスと電気の平均料金・使用量について
あなたのガスと電気の料金は適切なのでしょうか?
ガスと電気の料金を把握するために、欠かせないのが「ご自身の使用量を把握すること」です。なぜなら、ガスと電気は使用量に応じて金額が変わるから。こちらでは平均金額をお伝えしますので、あなたのガスと電気の料金は、どれくらい差があるのかご確認ください。
※可能であればお手元に検針票をご準備することをおすすめします。準備することで、より正確なガス料金が比較できるようになります。
ガスの場合
ガスは電気に比べて、計算が簡単。ガスの使用量を把握すれば問題ありません。
検針票をお持ちの方は、赤枠の「ガスご使用量」をご確認ください。

【世帯別】ガスの平均金額と平均使用量(全国)
世帯別 | 平均金額 | ガス使用量(※) |
---|---|---|
1人暮らし | 2,908円 | 15㎥ |
2‐3人暮らし | 4,488~5,061円 | 25~30㎥ |
4人以上 | 5,129円 | 40㎥ |
参照:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2020年」
※平均ガス料金をもとに、東京ガスの一般料金表から算出しています。
<注意>
ガスの使用量は、寒い時期は多くなります。
検針票で確認する場合は、年間の平均使用量をご確認ください。
続いては、電気についてです。
電気の場合
電気の場合は、ガスとは異なり契約アンペアから確認する必要があります。
契約アンペアとは、一度に使える電気量のことです。よくブレーカーが落ちるという話がありますが、それは契約アンペアが関わっています。契約アンペアに応じて、料金金額が変わるため、契約アンペアが超過していると余分な料金が発生します。
あまり電気を使わないのに、多めにアンペアを契約している方は、割高になっている可能性があります。まずは、契約アンペアが適切か確認しましょう。
使用量においてはガスと同じです。アンペア数と併せてご確認ください。
検針票では、左側の「ご使用量」が電気の使用量で、「ご契約」が契約アンペアです。

【世帯別】電気の平均金額と平均使用量(全国)
世帯別 | 契約アンペア(※1) | 平均金額 | 電気使用量(※2) |
---|---|---|---|
1人暮らし | 30A | 5,791円 | 150kWh |
2‐3人暮らし | 40A | 9,515~10,932円 | 300kWh |
4人以上 | 50A | 11,781円 | 450kWh |
参照:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2020年」
※1 契約アンペアは、下記表を参考にしています。
※2 平均電気料金をもとに、東京電力の一般料金表から算出しています。
参考:身の回りのアンペア数の目安
電子レンジ:15A
IHクッキングヒーター:14A
ヘアドライヤー:12A
掃除機:10A
電気ケトル:10A
エアコン:7A
テレビ:1A
同時に使う場合は、それぞれを足した分のアンペアが必要になります。詳細は、各家電の取扱説明書をご確認ください。
ガスと電気の平均料金・使用量をご覧になっていかがでしたか?「少し高い気がする…」と感じた方は、プランの見直しをおすすめします。
ガスと電気の料金を抑えるために、ガスと電気をまとめるべきかメリット・デメリットを確認しましょう。
ガスと電気をまとめるメリット3つ
ガスと電気をまとめるメリットは、あなたの生活スタイルによって変わってきます。3つポイントがありますので、それぞれ確認していきましょう。
<ガスと電気をまとめるメリット>
- セット割引がある
- ポイントが貯まりやすい
- 支払先、手続き関係が1ヵ所になる
セット割引がある
1つ目のメリットは、セット割引があることです。ガスと電気をまとめることで、セット割引を提供している会社は多くあります。また、割引の内容も会社ごとに異なります。例えば、一定額を割引する会社や、使用量に応じて割引する会社などがあります。それぞれ一覧表にしたので、ご確認ください。
<一定額をを割引する会社>
LPIO(エルピオ) | 毎月100円引き |
HTBエナジー | 毎月102円引き |
ミツウロコグリーンエネルギー | 毎月200円引き |
ニチガス | 毎月300円割引 |
ENEOS都市ガス | 毎月24円引き |
<使用量に応じて割引する会社:ガスと電気の両方を割引する会社>
PinT | (ガス+電気)の3%割引 |
CDエナジーダイレクト | ガス代の0.5%割引、電気料金から100円引き |
<使用量に応じて割引する会社:ガスと電気のどちらかのみ割引する会社>
Looopでんき | 電気の従量料金の2%割引 |
東京ガス | 電気料金の0.5%割引 |
東京電力エナジーパートナー | ガス料金の5%割引 |
<その他・割引なしの会社>
楽天エナジー | ポイント還元率が200円1ポイント → 100円1ポイント |
イーレックス エバーグリーン・リテイリング | ー |
サイサン | ー |
様々な割引がありますので、あなたにあった会社をお選びください。詳細は割引額も差し引いての安い会社については【料金比較表】にてお伝えします。
<注意>ガスと電気をまとめても大幅節約にはなりません
ガスと電気の使用量が3万円以下の場合、セットプランの割引最大金額は300円です。より光熱費を安くした場合は、使用量に合ったプランに乗り換えることをおすすめします。
ポイントが貯まりやすい
ガスと電気をまとめるメリットの2つ目は、ポイントが貯まりやすいことです。ガス・電気の会社のなかには、Tポイントや楽天ポイントなど、他社のポイントと提携しているところもあります。今回は、支払い料金がそのままポイントになる会社を2社紹介しますので、普段使っているポイントがあれば、チェックしてみてください。
dポイント・nanacoポイント・楽天ポイント・ANAマイル :ENEOS都市ガス(100円で1ポイント + 200円で1ポイント)
楽天ポイント:楽天エナジー(100円で1ポイント)※楽天ポイントで支払い可能
ガスと電気の支払いでポイントが貯まるのは、お得に感じて嬉しいですよね。料金比較表では、どれくらいポイントが貯まるのかもまとめましたので、ポイント重視の方は併せて確認ください。
支払先、手続き関係が1ヵ所になる
ガスと電気をまとめる3つ目のメリットは、支払いなどの手続きがまとめられるということです。
支払先がまとまっていると確認するのも楽ですよね。他にも転勤が多い方は、ガスと電気の引っ越し手続きが1回で済むのはメリットになるのではないでしょうか。
3つのメリットをお伝えしました。続いては、デメリットをお伝えします。
ガスと電気をまとめるデメリット1つ:使用量によっては割高になる
ガスと電気をまとめるデメリットは、ガスと電気の使用量によって割高になる可能性があります。料金比較でお伝えしますが、4人暮らし以上の場合は要注意です。できる限り検針票をもとにシミュレーションを行うことをおすすめします。
ガスと電気をまとめるメリットとデメリットをお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。具体的な差額が気になる方のために、料金比較を行いましたので、ぜひご確認ください。
【料金比較表】1人暮らしはまとめるとお得に。
早速、1人暮らしの場合の料金比較表を確認していきましょう。
ガスと電気の両方を取り扱っている会社で比較をしています。ソフトバンク電気やau電気のように、電気のみの取り扱い会社は考慮していません。
<一人暮らしの料金比較表 使用量は、ガス15㎥、電気30A:150kWh> 単位:円
順位 | 会社名 | ガス月額料金 | 電気月額料金 | セット料金 | 最安値と差額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | HTBエナジー | 2,850 | 3,837 | 6,585 | 0 | 毎月102円引き |
2 | ミツウロコグリーンエネルギー | 2,845 | 3,993 | 6,638 | 53 | 毎月200円引き |
3 | PinT | 2,850 | 4,038 | 6,682 | 97 | (ガス+電気)の3%割引 |
最高値 | ニチガス | 2,866 | 5,543 | 8,109 | 1,524 | |
安い会社をかけ合わせた場合※ | 2,821 | 3,837 | 6,658 | 73 | ||
ポイント付与額 | ||||||
ENEOS都市ガス | 2,821 | 3,980 | 6,777 | 192 | 181ポイント | |
楽天エナジー | 2,939 | 3,975 | 6,914 | 329 | 69ポイント |
※安い会社・・・ガス:ENEOS都市ガス 電気:HTBエナジー
ご覧の通り、安い会社をかけ合わせても、HTBエナジーのほうが安くなります。しかも、HTBエナジーは最高値のニチガスに比べて、月額1,525円も安くなるので、年間18,222円お得になるのは、嬉しいですよね。
また、ガスと電気のそれぞれの最安値の会社を組み合わせた場合と、セットプランを比較した際に、セットプランの会社(HTBエナジー)のほうが安いことがわかりました。
支払いや手続きが同じになるメリットも考慮すると、HTBエナジーへの乗り換えをおすすめします。
HTBエナジー
供給エリア | 東京都、神奈川、埼玉、千葉、栃木、茨木、群馬 |
セットプラン | ガスと電気のみ |
キャンペーン | なし |
HTBエナジー
公式サイトはこちら
続いては、2‐3人暮らしについて、料金を比較します。
【料金比較表】2-3人暮らしも、まとめるとお得!
2‐3人暮らしの料金表は下記になります。
ガスと電気の両方を取り扱っている会社で比較をしています。ソフトバンク電気やau電気のように、電気のみの取り扱い会社は考慮していません。
<一人暮らしの料金比較表 使用量は、ガス25㎥、電気40A:300kWh> 単位:円
順位 | 会社名 | ガス月額料金 | 電気月額料金 | セット料金 | 最安値と差額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | LPIO(エルピオ) | 4,115 | 7,493 | 11,508 | 0 | 毎月100円引き |
2 | HTBエナジー | 4,188 | 7,634 | 11,720 | 212 | 毎月102円引き |
3 | ミツウロコグリーンエネルギー | 4,179 | 7,912 | 11,892 | 384 | 毎月200円引き |
最高値 | 東京ガス | 4,318 | 8,089 | 12,366 | 858 | |
安い会社をかけ合わせた場合※ | 4,115 | 7,493 | 11,608 | 100 | ||
ポイント付与額 | ||||||
ENEOS都市ガス | 4,145 | 7,946 | 12,067 | 559 | 181ポイント | |
楽天エナジー | 4,318 | 7,950 | 12,268 | 760 | 122ポイント |
※安い会社・・・ガス:LPIO(エルピオ) 電気:LPIO(エルピオ)単体プランで金額を表示しています。
2-3人暮らしの場合は、LPIO(エルピオ)が、ガスも電気も最安値ということがわかりました。また、LPIOはセット割引があるので、ガスと電気をまとめることをおすすめします。
LPIO(エルピオ)
供給エリア | 東京都、神奈川、埼玉、千葉、栃木、茨木、群馬(中部) |
セットプラン | ガスと電気のみ |
キャンペーン | なし |
LPIO(エルピオ)
公式サイトはこちら
1人暮らしも2-3人暮らしも、ガスと電気をまとめるほうが、別々で申し込むよりもお得なことが分かりました。
では、4人暮らしもまとめるほうがお得なのでしょうか?確認していきましょう!
【料金比較表】4人暮らしは、最安値の会社を別々で申し込むと、よりお得に。
4人暮らしの料金表は下記になります。
ガスと電気の両方を取り扱っている会社で比較をしています。ソフトバンク電気やau電気のように、電気のみの取り扱い会社は考慮していません。
<4人暮らしの料金比較表 使用量は、ガス40㎥、電気50A:450kWh> 単位:円
順位 | 会社名 | ガス月額料金 | 電気月額料金 | セット料金 | 最安値と差額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | HTBエナジー | 6,086 | 11,308 | 17,292 | 0 | 毎月102円引き |
2 | LPIO(エルピオ) | 5,975 | 11,617 | 17,492 | 200 | 毎月100円引き |
3 | ニチガス | 6,035 | 12,118 | 17,852 | 560 | 毎月300円割引 |
最高値 | 東京電力エナジーパートナー | 6,086 | 13,164 | 19,107 | 1,815 | |
安い会社をかけ合わせた場合※ | 5,975 | 11,308 | 17,283 | -9 | ||
ポイント付与額 | ||||||
ENEOS都市ガス | 6,023 | 12,166 | 18,165 | 873 | 272ポイント | |
楽天エナジー | 6,274 | 11,925 | 18,199 | 907 | 181ポイント |
※安い会社・・・ガス:LPIO(エルピオ) 電気:HTBエナジー
4人暮らしの場合は、ガスとで電気でそれぞれ安い会社を選んだほうが、セットプランを申し込むより若干安いことがわかりました。
さらに、最安値の会社と最高値の会社では、月額1,815円の違いがあり年間で21,780円も変わってきます。もし、高いプランに入っている場合は、安い会社に乗り換えましょう。
ガス:LPIO(エルピオ)
公式サイトはこちら
電気:HTBエナジー
公式サイトはこちら
最後は、いざ乗り換える際の、乗り換え方法・注意点について紹介します。
乗り換え方について、簡単3ステップを紹介
他の会社への乗り換え手順について早速説明します。
<準備物>検針票: ご契約名義、お客様番号、供給地点特定番号が必要になります。
<流れ>
- 現在のプランの契約状況を確認する
解約が可能かどうか、もし分からない場合は、問い合わせしましょう。 - 切り替え先の会社に申し込む
-
連絡が来るの待つ(・契約書・供給開始日・今後の流れの案内が来ます)
※現在使用している会社に対して、解約の連絡は必要ありません。 - 都市ガス供給開始
<変更完了の目安期間>約1~2ヶ月 ※受付完了後、翌月もしくは翌々月の検針から適応される
<料金>無料
賃貸でも同じフローで変更できるので、大家さんに説明しないといけない…ということはありません。
まとめ
ガスと電気をまとめるべきかどうかについて、平均的なガスと電気の使用量から比較しましたが、いかがでしたでしょうか。
1人~2人暮らしの方は、ガスと電気をまとめてセットプランに申し込んだほうが、別々で申し込むよりも安くなります。それに対し、4人暮らし以上の場合、ガスと電気の最安値の会社に分けて入ったほうが、まとめるよりも若干お得になります。
ガス・電気料金を大幅にお得にしたい方は、会社を変えることをおすすめします。
またガスと電気をまとめる際の、料金以外のメリットは支払先や手続き先がひとつになることです。
ガスや電気の料金が高いと感じたら、まずは契約を確認しましょう。特に電気の場合は、契約アンペア数を変更するだけで、月々の料金を抑えることができます。その後、使用量を確認してから、会社の乗り換えを検討してみましょう。