月々のガス代って、何気にお財布に痛いですよね・・・。

実は、ガス会社を変更することにより、支出を上手にやりくりすることができるのです。
しかも、現在、都市ガスを使用している場合、解約手数料はなんとタダ！自分の生活にぴったりの会社を選べば、よりお得に暮らせます。
このように、選べるようになったのは、ガス自由化が関係しています。ガス自由化についてはこちらをご覧ください。

とはいえ、ガス会社の種類、違いは細かく分からないですよね。

ガスの質に関しては、「ガス事業法」で定められているため、どの会社も変わりません。
万が一のトラブルの際も、共通の一般ガス導管事業者が対応してくれますので、会社ごとの差はありません。一般契約の場合、解約方法も同じです。

では、何が違うのでしょうか。 一番の違いは、価格とサービスです。
今回は、各地域に合わせたガス会社のおすすめを価格とサービスから比較していきます。

一般家庭で利用するガスには、「都市ガス」と「プロパンガス」があります。
この2種類は、成分から供給方法まで異なるので、全く違うものとお考えください。

「都市ガス」と「プロパンガス」の見極めは、検針票もしくは、ガスメーターをみると確実です。
人口が多い地域の場合、マンションの多くは、都市ガスを利用しています。アパートや戸建ての場合、建物のそばにガスタンクがあれば、プロパンガスを使用していることになります。

※地域によっては、プロパンガスに変更することも可能です。
詳細は、「都市ガスとは？ガス自由化とプロパンガスとの違いをわかりやすく解説」をご覧ください。

では、ガス自由化とは何でしょうか。
結論をいうと、私たちがガスの販売会社を選べるようになったことです。

具体的には、2013年のエネルギーシステム改革のことを指します。今までは地域別に複数の企業がガスの販売を独占していましたが、今では様々な会社が販売することができます。

改革の目的：
・消費者に寄り添ったガス料金、サービスを提供し、市場を活性化させること
・総合エネルギー企業のグローバル化を目指すこと

改革の対象：
・電気　2016年～自由化
・ガス　2017年～自由化　　　　（参照：エネルギー省）

ただ、電気の販売に比べガスの販売を取り扱っている会社は多くありません。ガス会社を選べる地域には限りがあります。現在、国内で都市ガスの販売会社が複数ある地域は、「北海道、関東、中部、関西、福岡」です。
詳細は、都市ガス会社を選べるエリアへ

ガスの質は変わらない？

結論をいうと、ガス会社による品質の差はありません。

理由は、都市ガスの構造にあります。
都市ガスを各家庭に輸送するとき、地下に繋がっているガス管を通して供給しています。このガス管は、どの会社も利用することができるので、ガス会社によって品質が変わることはありません。なので、新しいガス会社を選んでも、問題なくガスを使用できますので安心してください。

都市ガスは、各都道府県の県庁所在地など、人口密度が高い地域に対応しています。料金面で比較すると、都市ガスはプロパンガスより安いです。そのため、現在プロパンガスを利用されている方は、都市ガスに変えるだけでもガス代を節約できます。

都市ガス会社を選ぶ際の注意点

別会社の都市ガスへ変更を考えている方で、注意していただきたいのは1つあります。

それは、供給エリアであるものの、ガス会社を選べる地域は限られていることです。

現在、国内で都市ガス会社を選べる地域は、「北海道、関東、中部、関西、福岡」です。
※各県の中でも市町村によって対応エリアが異なるので、詳細は下記リンクで確認ください。

北海道： 北海道ガスの都市ガス供給エリア
関東： 東京ガスの都市ガス供給エリア（東京地区等）
中部： 東邦ガスエリア
関西： 大阪ガスの都市ガス供給エリア
福岡： 西部ガスの都市ガス供給エリア

ガス会社によってガスの質が変わらず、緊急時の対応も同じであれば、ガス会社を選ぶポイントは料金とサービスが挙げられます。
会社によっては、ガスを使用するほど、お得になることがありますので、まずは自分がどれくらい使用するのかを確認することが大切です。

自分のガス使用量を知る

ガス使用量は、同じ居住形態でも生活スタイルによって大きく変わります。
手元に検針票がある場合は、検針票で、自身のガス使用量を確認することをおすすめします。

手元にない場合は、下記表を参考にしてください。

	使用量
1人暮らし	10m³
2人暮らし	25m³
4人暮らし	40m³

（参照：関西電力https://kepco.jp/gas/consumption/　、Yahoo!知恵袋）

※ガスの使用量が変動する要因　例
・季節（夏／冬）
・お湯の設定温度
・お風呂の時はシャワーだけなのか、お湯をためるのか
・料理を頻繁にするのかどうか

ガス料金の計算方法について

ガス料金は、毎月固定ではありません。
変動する要素は、「毎月の使用量」と「ガス単価の原料費調整制度」があります。

「原料費調整制度」というのは、原料と輸送コストになります。石油価格の高騰をイメージしてもらえたら分かりやすいかもしれません。この調整費用は、状況次第でプラスにもマイナスにもなりますが、私たちが調整できるものではありません。

電気・ガスセットプランにするかどうか

ほとんどの会社がガスだけではなく、ガスと電気のセット販売を行っています。

＜セットプランの場合のメリット＞

• 料金の引き落とし回数が1回
• セットプランの割引がある

＜セットプランの注意点＞

• 割引対象が電気代のみ、ガス代のみの場合がある
• 対象のプランによって、それぞれの最安値で契約したほうがお得になる場合がある
• 契約期間が定められているセットプランもあり、解約手数料が生じる場合がある

ここからは、地域別におすすめのガス会社をご紹介いたします！お住まいの地域のおすすめ会社をクリックしてご覧ください。

関東でガスの小売販売を行っている会社は10社以上あります。今回は、料金表が明確に掲載されていて、かつ料金が安い会社をピックアップしました。金額はもちろん、ご自身が貯めやすいポイントを扱っている会社を選ぶことで、よりお得に過ごせます。

居住人数別おすすめ会社一覧

	ガス使用量	最安値	価格	利用できるポイント／サービス
1人暮らし	10m³	レモンガス	2,036円	・アクアクララセット
2人暮らし	25m³	ENEOS都市ガス	3,519円	特別提携カード ・ANAカード ・ビューカード ・エポスカード ・エムアイカード ・ティーエスキュービックカード ・レクサスカード ・ｄカード ・楽天カード ・セブンカード/セブンカード・プラス
4人暮らし	40m³	ニチガス（日本瓦斯）	5,450円	・アクアクララセット割引 ・U-NEXT割引 ・ニチガス光割引

価格・ポイント一覧表

ガス会社詳細

表に載せたガス会社について、料金とポイント以外の補足を紹介します。
※供給エリアは必ず公式HPで確認してください。

ニチガス（日本瓦斯）おすすめ度★★★★★

料金を抑えるなら最もおすすめです。使用量が多いほど、ガス単価が安くなる特徴があるので、2人以上の方におすすめです。注意点は、ほとんど使用しない方（5m³以下）の場合は基本料金が高いので注意しましょう。ポイントは貯まりませんが、アクアクララセット割引などのセット割引があるので、申し込み前にチェックするのをおすすめします。

公式HP：www.nichigas.co.jp/entry

レモンガス　おすすめ度★★★★☆　

プロパンガス事業を中心に、キッチンや浴室などのリフォーム、ウォーターサーバー「アクアクララ」の製造・販売・宅配を行っています。
ガス使用量が少ないほどガス単価が他社より安いので、1人暮らしの方にはおすすめです。

公式HP：https://www.lemongas.co.jp/

東京ガス　おすすめ度★★★★☆

都市ガス自由化以前から、販売を行っていた大手ガス会社です。
ガス料金の基準になることが多く、新ガス会社の料金表には「東京ガスより○○％安い」と記載されることがあります。使えるポイントが多いことが魅力。価格だけではなく、ポイントも貯めたい方必見です。

公式HP：https://www.tokyo-gas.co.jp/index.html

ENEOS都市ガス　おすすめ度★★★☆☆

日本最大手の石油元売り会社であるJXTGエネルギーが提供しています。都市ガス事業を始めたのは、2019年２月からです。提携クレジットカードが多いことが魅力です。20m³以上からガス単価が高くなるので、あまりガスを利用しない方、1人暮らしの方におすすめです。

公式HP：https://www.eneos.co.jp/gas/

楽天ガス　おすすめ度★★★☆☆

ご存じの方も多いかもしれませんが、インターネットショッピングモールの会社で、金融・インフラ業も行っています。料金は提携ガス会社の一般料金なので、安いわけではありません。ポイントが貯まりやすいので、楽天ユーザーにおすすめです。

公式HP：https://energy.rakuten.co.jp/gas/

J:COMガス　おすすめ度★★☆☆☆

ジュピターテレコムと東京ガスの提携会社。電気・ガスのセットだけではなく、インターネット・テレビとのセットプランもあるので、まとめて契約したい方におすすめ。プラン内容によっては、解約料金が発生する可能性もあるので、注意が必要です。

公式HP：https://energy.rakuten.co.jp/gas/

東京電力エナジーパートナー　おすすめ度★☆☆☆☆

東京電力のグループ会社で、電気・ガス・引越し業を取り扱っている会社です。金額も決して安くはないです。ただ、Amazonプライムの年会費が無料なので、Amazonユーザーにおすすめです。

公式HP：https://www.tepco.co.jp/ep/

関西でガスの販売を行っている会社は5社あります。大阪ガスとJ:COMガスは、提携しているため、料金形態が同じです。大阪ガスのほうが、J:COMガスよりも提携ポイントが多いので、J:COMユーザー以外は大阪ガスを利用することをおすすめします。

居住人数別おすすめ会社一覧

	ガス使用量	最安値	価格	利用できるポイント／サービス
1人暮らし	10m³	大阪ガス J:COMガス	2,344円	＜大阪ガス＞ ・Tポイント ・楽天ポイント ・dポイント ・WAONポイント ・Pontaポイント ・Osakaポイント ・Social Design+関西拠点のNPOなどの団体応援 ——————— ＜J:COMガス＞ ポイントなし ※ケーブルテレビ・インターネット・モバイルとのセットプランあり
2人暮らし	25m³	大阪ガス J:COMガス	4,570円
4人暮らし	40m³	大阪ガス J:COMガス	6,493円

価格・ポイント一覧表

ガス会社詳細

大阪ガス　おすすめ度★★★★★

関西都市ガス最大手。都市ガス自由化以前から、販売を行っていた大手ガス会社です。価格も安く、提携ポイントも多いので、総合的におすすめです。特に、電気とのセットでガス料金が割引になるため、ガスを多く使用する方におすすめです。

公式HP：https://www.osakagas.co.jp/

関電ガス（関西電力）　おすすめ度★★★★☆

2000年から法人のお客さまにLNG（液化天然ガス）とガスを販売し、都市ガス小売自由化により一般向けに販売。価格は大阪ガスより少しだけ高い設定です。JALとANAのマイレージが貯まるので、マイレージを利用したい方にはおすすめです。

公式HP：https://kepco.jp/gas/

中部で選べる会社は4社あります。東邦ガスと楽天ガスは、提携しているため同じ料金体制になります。東邦ガスはポイントサービスを行っていないので、楽天をおすすめします。ただし、床暖房を利用している方は、専用プランのある東邦ガスをおすすめします。

居住人数別おすすめ会社一覧

	ガス使用量	最安値	価格	利用できるポイント／サービス
1人暮らし	10m³	東邦ガス 楽天ガス	2,529円	＜東邦ガス＞ 特になし ——————— ＜楽天ガス＞ 楽天ポイント ※楽天でんきとセットプランのみ
2人暮らし	25m³	東邦ガス 楽天ガス	4,977円
4人暮らし	40m³	東邦ガス 楽天ガス	3,010円

価格・ポイント一覧表

ガス会社詳細

東邦ガス　おすすめ度★★★★★

都市ガス自由化以前から、販売を行っていた大手ガス会社です。価格で選ぶなら最もおすすめです。また、家庭のガス器具ごとのプランが充実しているので、戸建てにお住まいの方には特におすすめです。

公式HP：https://www.tohogas.co.jp/

中部電力ミライズ　おすすめ度★★★☆☆

中部電力の100%子会社で、2020年から都市ガス販売を行っています。ガス単価が少し高めです。ただ、ポイントに関しては他のガス会社より提携先が多いので、ポイント重視の方におすすめです。

公式HP：https://miraiz.chuden.co.jp/

北海道で選べる会社は3社あります。ほくでんガスは、ガスの使用量に問わず安いのでおすすめです。ponntaポイントを貯めている方はガスワンもおすすめです。

居住人数別おすすめ会社一覧

	ガス使用量	最安値	価格	利用できるポイント／サービス
1人暮らし	10m³	ほくでんガス	2,868円	ほくでんモール用のポイント
2人暮らし	25m³	ほくでんガス	5,034円
4人暮らし	40m³	ほくでんガス	7,200円

価格・ポイント一覧表

ガス会社詳細

ほくでんガス　おすすめ度★★★★★

価格が安いので居住人数に関係なくおすすめ。電気セットプランにした場合、解約手数料が発生する場合もあるので、転勤が多い方はガスのみのプランを選ぶと良いでしょう。

公式HP：https://www.hepco.co.jp/hokudengas/

北海道ガス　おすすめ度★★★☆☆

北海道都市ガス最大手。自宅で持っているガス器具に合わせたプランがあるので、戸建てに住んでいる方におすすめのプラン。

公式HP：https://www.hokkaido-gas.co.jp/

ガスワン（株式会社サイサン）おすすめ度★★★☆☆

1958年から石炭・木炭、さらにプロパンガスや灯油の販売を行い、2020年から都市ガス販売を行っている。料金はそこまで安くないです。灯油セットの販売もあるので、灯油ストーブ使用者におすすめです。

公式HP：https://eneone-hokkaido.jp/toshigas/

福岡で選べる会社は2社あります。どちらも料金形態は全く一緒です。2社の違いは、西部ガスのほうが九州電力よりもプラン数が多いことです。九州電力は電気セットプランによっては解約手数料がかかる可能性があるので、西部ガスをおすすめします。

居住人数別おすすめ会社一覧

	ガス使用量	最安値	価格	利用できるポイント／サービス
1人暮らし	10m³	西部ガス 九州電力	3,028円	＜西部ガス＞ 特になし ——————— ＜九州電力＞ 「電気」と「ガス」のセット契約のみ抽選口数が増えるＱピコも貯まる
2人暮らし	25m³	西部ガス 九州電力	6,056円
4人暮らし	40m³	西部ガス 九州電力	8,842円

価格・ポイント一覧表

ガス会社詳細

西部ガス　おススメ度★★★★★

都市ガス自由化以前から、販売を行っていた大手ガス会社です。ガス使用量が多い方向けのプランもあるのが魅力です。また、ガス器具に合わせてプランが選べるのも嬉しいところ。2人以上におすすめです。

公式HP：https://www.saibugas.co.jp/

九州電力　おススメ度★★★★☆

九州大手の電力会社。ポイントサービスＱピコは、ポイントが買い物として使えず、貯まったポイントに応じて抽選券が貰えるシステムなので、注意が必要です。

公式HP：https://www.saibugas.co.jp/